| 地雷は、対人地雷と対戦車地雷に大別されます。おそらく、多くの人が対人地雷は人を殺すためのものと思っているでしょう。もちろん、地雷の爆発で亡くなる人もたくさんいますが、その目的は殺さない程度に人を傷つけることにあります。これには戦略上多くの理由が存在しています。 たとえば下の被害者の写真を見てください。この被爆した人は、亡くなってはいませんが、左足の先端を失い、歩行の際に左足と同時に出る右手も大やけどをしています。もし彼が兵士であったら、もう戦場に復帰することは出来ないでしょう。さらに、彼の周りには、手当てをする人たちが集まっています。一人が被爆することで介護、運送など多くの人手がかかります。さらに医療費もかかります。そして、被爆し不自由な生活を送っている仲間を見ている周りの、精神的なダメージも大きいのです。 もし、彼が戦場で、地雷によって即死した場合にはどうでしょうか? 介護の必要もなく、運送の必要もなく、もちろん医療費もかからない。こうした戦略上の理由で、地雷は人が死なない程度に火薬が調節してあるのです。 次に、JCCPの地雷除去活動で見つかった地雷を紹介します。 ①②③は対戦車型地雷です。対人地雷よりも一回り大きく、100㎏以上の重さが加わらないと起爆しないので人間が踏んだとしても起爆しません。
pmn_anti_personnel_mine003.jpg) | | | | ④ | ⑤ | ⑥ |
④⑤⑥の三つは対人地雷です。ご覧のようにタバコの箱とあまり変わらないぐらいの大きさです。 ④はPMN という地雷でロシア製です。この地雷は世界中でもっとも一般的な対人地雷の一つです。 ⑤はTYPE72という地雷で中国製です。プラスチックで出来ており、起爆装置のピンのみが金属でできているため、 金属探知機に反応しにくいのが特徴です。実験の結果、地表から2センチのところに埋めると金属探知機は反応しません。 ⑥はYM1という地雷でイラン製です。 最後にこの地雷を紹介します。 多くのみなさんの地雷のイメージとはだいぶ違うと思います。このパイナップル型の地雷はPOMZと呼ばれる地雷です。この地雷は地中には埋めません。地雷は地中に埋まっているものだけとは限りません。この地雷の使用方法は、筒状になっているこの地雷を棒状のものに刺して地上で使用します。起爆させるために、トラップワイヤーが張られていて、足などに引っかかった場合に爆発します。このパイナップルのようなボコボコのセル一つ一つが飛び散って人々を殺傷します。その飛距離は250mから300mもあります。複数を殺傷するのに有効とされています。通常の地雷除去では一人一人が25mの安全距離をとって作業を行いますが、POMZの処理に関しては、50mの安全距離をとります。非常に危険な地雷です。
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