| 地雷が埋められている可能性のある地域の特定にはいろいろな方法があります。まず、地雷マップに沿って探すことです。これは地雷を埋めた本人が地雷の場所を把握するために作ったものです。しかし、これは非常に入手困難です。加えて、地雷の中には、埋められた後に別な場所に移されることもあります。地雷マップ以外での特定方法は、家畜が死んだ、犬が死んだというような住民たちからの報告です。さらに、地雷は人間の行動様式に従って埋められているので、ある程度の予測が立ちます。こうして、大体の見当をつけた上で、金属探知機あるいは、地雷探知犬などで地雷一つ一つを発見します。最終的な地雷除去は、重機によるものと、人の手によって行われるものがあります。ここでは後者の、地雷除去員が使用する道具を紹介します。 下の写真が、一人の地雷除去員が使う道具一式「ツールキット」です。右のものが作業中に座るシートです。中央に細かな道具がまとまったもの、その左側にスコップ、そしてこれらをまとめて入れるのが左端の黒いバッグです。 中央のセットを拡大したものがこちらです。 赤い紐は、自分の作業区域を仕切るために使います。はさみは、雑草を切るために使います。雑草を抜いてしまうと、もしそこに地雷があった場合に、爆発することが考えられます。赤と青のはさみの間にあるのは銃剣です。銃剣というのは銃の先についている剣のことです。この銃剣で地面を刺して地雷の有無を確かめます。この時、地面を刺す角度は地面から30度以下と決まっています。この角度を超えて、地雷を刺してしまうと地雷が爆発する確立が高くなります。真ん中右にある茶色いものは手袋です。白い旗が4つありますが、これは地雷がないことが、チームリーダーや、セクションリーダーによって確かめられた時に立てられます。この旗の上に、きりのようなものがあります。トラップワイヤーを探すものです。(トラップワイヤーについては「地雷」の所で言及)起爆しないように、軽くて柔らかい金属で出来ています。人差し指の上に軽く乗せるような感じで使用します。最上部の赤い三角形のものは、金属探知機が反応したところに置くものです。その右にも三角形のものがありますが、これは赤い三角形と同じものです。色がはげたものか、あるいは、ひっくりかえっている状態です。そのにある赤いものはメジャーです。その右下は、シャベルです。 次に金属探知機を紹介します。 この金属探知機はイタリア製で一台約25万円です。JCCPのアフガニスタン事務所では、これを43台所有しています。金属探知機は、この写真から分かるように先端が円形をしています。この円形は、左右で金属に反応した時の音が違います。まさにその、音が変わる地点が地雷が埋まっている疑いが強いところです。一方向に動かすだけでは、正確な場所が特定できないので、探知機を十字に動かすことにより、地雷の中心点を見つけ出します。 次に除去作業員が身に着ける防護服を紹介します。 この防護スーツとバイザーはノルウェーのRofiという会社が作っています。スーツは一着650ドル、バイザーは75ドルです。この防護スーツは地雷・不発弾の爆発の際の破片を止める役割をします。防弾にはなりません。これを身に着けている状態で地雷が爆発した場合には、体は護られますが腕などは護られません。一度爆破を受けた場合にはもう使用することはできません。 これまでに紹介した道具をすべて集めると、一人分はこのようになります。 最後にJCCPが所有する車両を紹介します。 左端が用具を運ぶためのバン。真ん中二つが救急車。右端がスタッフ用です。すべてTOYOTA製です。 [以上] |