JICA草の根技術協力事業:シリーズ第3号
「武器回収キャンペーン」実施中
2005/02/18

 日本紛争予防センター(JCCP)が、国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業として実施している「武器回収・農村開発事業」における「武器回収ワークショプ」を、2004年12月17日にクラチエ州クラチエ郡にて開催しました。
 「武器回収ワークショップ」とは、地域の指導者層に本事業の意義、内容を知ってもらうために、郡レベルで行うものです(コンポンチュナン州ロリアビア郡でのワークショップについては、本ホームページ「カンボジア-現地からの報告No.16」をご覧ください)。
 今回、ワークショップを実施したクラチエ州は、首都プノンペンから北東315km、車で5時間ほどのところに位置しており、南北をメコン川にかこまれ、雨季は大部分が冠水してしまいます。このメコン川には絶滅の危機にある川イルカが生息しており、イルカウォッチングができることでも有名です。

メコン川からみたクラチエの村落
プノンペンからクラチエまで
ボートで移動することも可能

 クラチエ州での「武器回収ワークショップ」参加者は、JICAカンボジア事務所職員の他、本事業の協力省庁であるカンボジア内務省、クラチエ州副知事、郡知事、地区長、村長、郡・コミューン警察、僧侶、周辺住民らで、あわせて200名以上の方々の参加がありました。

クラチエ州武器回収ワークショップの模様
(左よりJICAカンボジア事務所原口明久企画調査員、クラチエ州ポンボアパリット副知事、当センター田中剛カンボジア代表、内務省ブンサワン大佐)
クラチエ州武器回収ワークショップ参加者

 ワークショップでは、内戦が終わったカンボジアが今後発展していくためには、カンボジアの治安回復や人々が安心して暮らすことができる社会を目指すことが重要であり、そのためには、内戦時代に使用され、今も住民の間に残っている不法な武器が、社会の不安の原因であることなどを説明しました。各代表からの挨拶が行われた後、式の閉幕にあたり、カンボジアの平和を祈り風船を青空に向けて放ちました。

クラチエ州武器回収ワークショップの模様
閉幕式で風船を放つ各代表

 ワークショップ終了後は、対象郡内の全村を回り、「武器回収キャンペーン」を行います。キャンペーンでは、村の住民に公共の場(校庭、お寺、集会所、空き地)に集まってもらい、当センターローカルスタッフが、チーム(1チーム3名)を組み、小型武器の危険性、武器を所持することは違法であること、武器がなくなった後の平和な社会、武器を自主的に供出した後、小規模開発を支援することで、その地域の生活改善にも繋がること等を説明します。

コンポンチュナン州ロリアビア郡トノルタセン
村での武器回収キャンペーンの模様
武器回収の流れ・意義などを説明する
パンフレットを配布するJCCPスタッフ

 キャンペーンは1村あたり半日かけて行われ、1日につき2村で実施します。郡に設置した事務所を拠点に1~2週間、各村をモーターバイクで巡回していきます。今日も当センタースタッフは、モーターバイクで各村を駆け巡り、「武器回収キャンペーン」を実施しています。

報告者:寺西 悦子

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