コンポントム州サンダン郡小学校建設の進捗状況について

プロジェクト・コーディネータ
山田 奈津美

JCCPのカンボジア事業

 JCCPのカンボジア支援事業は、紛争再発を予防するためまず治安を確保したうえで地域開発を行う形で進められてきました。内戦時代に激しい戦闘に見舞われたコンポントム州では、小型武器回収と農村開発支援を実施した流れで学校建設・教育支援事業を行っています。また、北東部地域での少数民族支援を通じ、カンボジア国内の多様な民族や地域間の経済格差を是正するための事業を行っています。教育環境の拡充と生活環境の向上を通し、住民一人一人がそれぞれの未来を選択する機会を広げることが目的です。

プロジェクト実施地区

コンポントム州はカンボジアの中でも復興が特に遅れていると言われており、近年国内外のNGOが積極的に支援活動を実施しています。コンポントム州は、首都プノンペンから北に車で約3時間。JCCPは、州都コンポントムタウンから車で3時間ほど北西に位置するゴーン地区とソクチェット地区にて小学校建設事業を実施しています。ソクチェット地区までの道路は悪く、雨期には泥道にはばまれ通行が不可能となります。近年の経済成長でコンポントムタウンが目覚ましく変化している一方、地方では復興から取り残されているのです。

コンポントム州の小学校(背景)

ゴーン地区、ソクチェット地区では古い木造校舎がそのままの状態で放置されており、風雨の激しい時は休校にせざるをえない状況です。老朽化が激しく倒壊の危険性もあります。また、学校にはトイレや衛生的な水場がないことが多く、感染症などが発生することもあります。



事業の実施内容

老朽化した小学校の改築および新設により、児童の教育機会の拡充を図ります。学校建築に際しては地方行政府や教育局との十分な調整を経て、教員数の増員を確かめた上で、プロジェクトが日本側の支援とカンボジア側の運営体制により実施されます。
校舎の建設と合わせて、トイレと手洗い用のポンプ式井戸を設置し、生徒や教員に対して衛生教育ワークショップを行います。学校は村内で多数の人が集まる場所の一つなので、衛生環境設備の充実と基礎衛生知識の共有が、地域の衛生環境整備の上で重要な役割を果たし、村の生活環境の改善に向けて住民の努力を促します。

現在の進捗状況

ゴーン地区のプム・クレール小学校、ヴィール・プリン・ルー小学校では、9月に建設を開始、12月に工事が終了し、引渡式典を行いました。その後、児童・教員に対してポスターやブックレットを使用した衛生教育指導を行いました。ソクチェット地区の3校は、道路の回復を待ち2007年12月に工事を開始しました。本年4月現在80%の建設作業が終わっており、完成を目前に控えています。建設作業が終わり次第、引渡式典と衛生教育指導を行い、本事業は完了となります。