ケニア事業:コミュニティ平和構築
民族対立の根深いスラムでの人材育成を通じた心のケア、紛争予防、和解促進事業
これまでの達成と課題・現在の取り組み
2012年3月から3年間の期間で本事業は取り組まれています。
各年度ごとにフェーズが組まれており、その年度の活動と成果を3つの柱である、
①民族間の対立回避・ネットワーク強化・評価 / ②被害者・弱者保護 / ③防犯居住環境整備
のそれぞれをまとめ、第3フェーズの課題と挑戦を紹介しています。
①民族間の対立回避ネットワーク強化・評価の活動では、
* マザレ各地区でSFP(セキュリティー・フォーカル・ポイント:マザレ地区で治安について警戒すべき情報を察知し、介入・関係者への伝達を行う人々)の選定
* 紛争仲介・調停・問題解決能力、民族対立による危険を早期警戒・早期対応する能力を育成する研修
* 住民と警察のスポーツ交流や共同研修、地域フォーラム・イベントの開催
を実施し、地域の紛争予防や調停に役立てました。
スポーツを通じた警察と住民の交流 仲介・調停・問題解決研修
第1・2フェーズまでの課題として、警察と地域住民が相互に信頼を醸成出来ておらず、特に若者と警察の間で不信感が根強いことがあげられました。第3フェーズでは、この課題を解決していくために、警察と地域住民との様々なフォーラムを開催し、信頼関係の構築と治安の改善に取り組んでいます。
②被害者・弱者支援の活動では、
* 住民の中から選ばれたカウンセラー(コミュニティ・アニメーター)に対する心理ケアの技術指導
* 子どもたちの心を癒すチャイルド・セラピー・ルームの設置とカウンセリングの実施
* 裨益者のデータベースの作成
を実施し、マザレ地区に精神的に頼りとなる人・場所ができたことで子どもや若者の心が安定する成果が見られました。
チャイルド・セラピー・ルーム GBV被害者への心理カウンセリング研修
第1・2フェーズまでの課題として、カウンセリング能力や記録内容の質に差異があるため、専門家によるカウンセラーへの2ヵ月ごとのフォローアップや記録書式の改善を図っています。
③防犯居住環境整備の活動では、
* 女性の視点からの治安分析・地図作成
* 多民族による共同清掃活動・植林活動・危機回避啓発活動(女性・子ども対象)
* 防犯パトロール隊へのGBV(ジェンダーに基づく暴力)に関する研修
を実施し、住民の防犯意識の向上とGBV予防の協力がみられるようになりました。
多民族による共同清掃 学校での植林活動
第3フェーズでは、より活動を普及させるために啓発イベントを行ったり、危険地帯の治安改善が図られているか防犯パトロール隊によるモニタリングが行われています。









