Community Trust Fund(CTF)との共同プロジェクトを終えて | | 2004/1/30 | 2003年9月27日より始まった当センターとCTFとの共同プロジェクト、“Community Based Peace Building Workshop for Dialogue and Reconciliation(平和構築ワークショップ)”は、2004年1月24日に行われた修了式をもって全日程を終了した。修了式には、プロジェクト修了者25名の他、当センタースリランカ代表事務所より代表及び所員2名、CTF職員約10名に加えて、来賓としてプッタラム地域におけるイスラム教、キリスト教、仏教の指導者、さらに昨年、当センターとCTFが共同で実施した「パルメーラ椰子の葉を使った工芸品制作技術習得のための職業訓練プロジェクト」の参加者20名、その他プロジェクト参加者の家族、親戚、知人など100名以上が参加した。 | 修了式で挨拶をする当センター笹井英毅スリランカ代表 | | 式典の模様 | | 修了証書を授与する笹井代表(中央) | このプロジェクトは、6万人ともいわれるスリランカ中西部プッタラム周辺の国内避難民(IDPs)と地域住民との融和、異民族間の対話が進んでいないことに鑑み、将来を担うべき若者を地域の平和構築指導者として育て、住民とIDPs、異民族間の問題の解決に寄与していくことを目的としている。本プロジェクトでは、プッタラム周辺地域から選抜された25名の若者が、専門家による5日間の集中トレーニング(民族融和・信頼醸成)を受けた後、それぞれの出身地域に戻り、自身が立てた計画に沿って3週間、具体的なフィールド活動を実施する。その後、フィールド活動の報告を含む5日間の集中トレーニングを受講し、再びフィールドに戻って3週間活動を実施し、最後に総仕上げとも言うべき5日間の集中トレーニングを受講する形で進められた。参加した25名は、さすがに80名を越える志願者の中から選ばれただけのことはあり、将来のために平和構築スキルを身に付けようという学習意欲が非常に強く、最後まで1人の脱落者も出ることはなかった。 修了式では修了者代表より「約2ヶ月の間、非常に有意義な時間を過ごせたことを感謝するとともに、これからも継続的な活動を続けていくために、引き続きJCCP/CTFのご助力をお願いしたい」とのスピーチがなされ、他の修了者よりも「これからも争いごとが少なく、安心して暮らせる環境を作っていくために、自らが先頭に立って民族融和、信頼醸成の働きかけを行なっていきたい」との決意が述べられた。 当センターとしても、今回参加した地域の若手リーダーが真のソーシャルワーカーとして、国内避難民(IDPs)と地元コミュニティーの間の融和を促進していけるよう、今後のフォローアップに力を入れていきたい。 この修了式と同時に、昨年当センターがCTFと共同で行なった「パルメーラ椰子の葉を使った工芸品制作技術習得のための職業訓練プロジェクト」の終了式典・作品展示会も行われた。展示会では、参加者たちが作った工芸品が所狭しと並べられ、来場した多くの人々が参加者の作品の質の高さに驚いていた。このプロジェクトは、2002年度、草の根無償資金協力事業として行った「プッタラムにおける地域開発を通じた平和構築活動」の一環として実施されたもので、多目的コミュニティーセンターを建設し、そこで毎週5日間、12時から17時まで、地域住民が専門家からの指導を受け、技術を身に付けることによって収入向上を目指すものである。参加者はコミュニティーセンター周辺の女性住民20名で、制作した作品を販売した収益で材料を購入する形でコースは続けられた。参加者からは「この訓練コースによって、小額ながらも収入を得ることができるようになった」との成果が報告されており、当センターとしても引き続き彼らの自立を支えるための支援を行っていきたいと考える。 報告者:望月 大平 |