2005/6 | 「無料でお助け」元兵士の家具修繕サービス 元兵士社会復帰支援プログラムにおけるコミュニティ・アクティビティ | 当センターが元兵士を対象に実施している社会復帰支援プログラムでは、彼らの社会復帰を長期的、持続的なものにするために地域との対話を重視しています。そのため、金工及び木工の職業訓練、識字や簡単な計算の基礎教育、平和教育などと並行して、毎週木曜日(アフガニスタンの週末)にはコミュニティ・アクティビティ(地域奉仕活動)を実施しています。 | ◆元兵士の社会復帰支援プログラム◆ | | 曜日 | 8:00-9:00 | 9:00-12:00 | 13:00-15:00 | 15:00-16:00 | | 日 | 基礎教育 | 職業訓練 | 平和教育 | 職業訓練 | | 月 | 基礎教育 | 職業訓練 | 平和教育 | 職業訓練 | | 火 | 基礎教育 | 職業訓練 | 平和教育 | 職業訓練 | | 水 | 基礎教育 | 職業訓練 | 平和教育 | 職業訓練 | | 木 | 座学 (機材メンテナンス学習、応急措置) | コミュニティ・アクティビティ | | コミュニティ・アクティビティは、1.職業訓練で習得した技術の実践、2.プロジェクトが地域全体の人々にとって役立つこと、3.元兵士とコミュニティとのコミュニケーション促進を主な目的としています。また、コミュニティでの他者との協調の重要性を学ぶ平和教育の実践の場としても非常に意義があります。 元兵士に対しては、戦争中の記憶から地域社会では、「人殺し、略奪者」というイメージが残っています。彼らに対するこのようなネガティブな印象を変えていくためにも、地域住民との直接的なふれあいで相互信頼醸成を進めていくことは、社会復帰の大きな助けとなります。 木曜日のJCCP訓練場はミルパチャク、カラコンとも大忙しです。近隣の住民から持ち込まれてくるものは様々で、窓枠、ドアをはじめ、椅子、机、自転車や日用品にまで及びます。 | | | 窓枠を持って、訓練場を訪れた近隣の住民。訓練場を訪れるのは初めてで、コミュニティ・アクティビティについては、村の知り合いに聞いてきたという | 持ち込まれたドアの持ち主から壊れた箇所を聞く訓練生たち | | | 持ち込みトップの一輪車。とくに壊れやすい箇所は取っ手と周囲を囲む金属部分 | 中でも最も持ち込まれることが多いのはアフガニスタンの農家では必ず1台あるという作業用の手押し車です。アフガニスタン人曰く「何にでも使う」という手押し車は畑仕事をはじめ、買い物や運搬に大活躍ですが、その反面壊れることもよくあります。修理は主に金工の訓練生によって行なわれ、訓練場に持ち込まれると数人の訓練生が持ち主から問題を聞き、即修理に取り掛かります。作業は多くの場合15分ほどで終了し、訓練場で待っている持ち主に返されます。この「無料のスピード修理」は近隣の住民から大変な人気で、一度使って以来何回も足を運ぶ住民も多いそうです。 | | | 女学校で、壊れたまま山済みになって放置されていた机。後にこれらの机は、全て訓練生たちによって修繕された。 | 家族に頼まれて手押し車を持ってきた少年。JCCPの訓練場で修理を頼むのはこれが5回目。訓練生たちの作業を熱心に眺めながら修理完了を待つ | 持ち込み以外に“出張サービス”も行っています。今回のプロジェクト期間中、訓練生たちは破損家屋の補修や公共設備建設補助に参加してきました。地元学校の校門の修繕、女子高の机・椅子の修理、行政庁舎の窓とドアの修理の他、戦争未亡人のために土壁と水漏れの修理も行いました。 このような活動を通して、元兵士とコミュニティ住民間に信頼醸成と相互理解が深まります。コミュニティ・アクティビティによって、社会復帰事業の裨益効果が元兵士に限らず、コミュニティ全体に広がっており、地域住民の間で、JCCPの活動への認知度も高まっています。 | | | 金工訓練生のナワブさんは、コミュニティ・アクティビティについて、「村の役に立っているし、自分と村の両方のためによいことをするのは楽しい」と語る。とくに村人から感謝の気持ちを伝えられることが嬉しいと笑顔を見せた | 修理品の多くは、家の用事を手伝う子供たちが持ってくる。修理の間、元兵士の訓練生たちと話をしながら待つ村の子供たち | |