第1週:10月25日(土)-11月1日(土) | 報告者:野村 幸平 |
| 10月25日(土) 朝10時より笹井英毅JCCPスリランカ代表からの挨拶と、望月大平所員からの生活一般に関わるオリエンテーション。スリランカでの生活上の注意から治安状況まで、幅広くご説明いただいた。
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| 10月27日(月) 朝8時半より、笹井代表からJCCPがスリランカ国内で行なっている事業や今後の活動として考えていることなどを細かく丁寧にご説明頂いた。特に紛争解決における活動が政治的側面でどのような影響を及ぼすのかを話して頂けた点はとても良かったと思う。 次に日本大使館に移動して、景山専門調査員よりスリランカの政治状況(政権内のねじれ現象、政党間の関係、和平プロセスに対する基本姿勢など)について詳しくお話頂いた。大使館を出るときに大塚大使にお会いして挨拶をする。「デング熱が去年より流行っているから気をつけて」という言葉にドキッとする。 午後はJICAスリランカ事務所に赴く。荒津次長より、JICAスリランカ事務所が実施しているプロジェクト(工学分野の学術的支援から、歯学に必要な機材提供など)やシニアボランティア、協力隊員の方々がどの地域でどのような活動を行っているかを伺った。 |
10月28日(火) 朝8時半よりJETROスリランカ事務所に伺い、石賀所長よりスリランカ国内における日本企業の動向と国内経済事情に関する講義をしていただいた。独立以後、2001年に初めてマイナス成長を記録した以外は全てプラス成長(今年も5%以上の成長見込み)という国内経済の強さや他国との積極的なFTA交渉の推進など参考になる話を多々伺った。 次にUNHCR事務所を訪ね、Wright代表よりUNHCRの活動状況に関してご説明頂いた。 午後はUNDP事務所を訪ね、Wuria氏およびJCCPのOBで現在UNDPに勤める安藤氏より、UNDPがスリランカで行なっている活動についてお話し頂いた。UNDPが活動を行なう上で作り上げる組織運営上の特徴から、実際に安藤氏がコーディネーターとして実施している東部トリンコマリーでの開発プロジェクトを詳しく説明頂いた。 本日最後の講義は、Foundation for Co-Existence (FCE)のKumar Rupesinghe代表である。講義内容はアカデミックな部分があるものの、民族間・宗教間の会議や和解促進事業など現場での経験も豊富な方なので、話の内容も面白く、示唆に富むものであった。 |
10月29日(水) 今日は最初に、Consortium of Humanitarian Agenciesに伺い、Jeevan氏にスリランカ国内紛争の解決に向けた歴史における数々の取り組みの枠組みとその失敗原因についてお話いただいた。 次にMinistry of Relief, Rehabilitation and Refugees(通称:Ministry of 3R)に移動し、Jeyaratnam氏からスリランカ政府として国内避難民や難民に関わる諸問題にいかに対応していくかをお話しいただいた。LTTE内に設置されているDemining Unitと共同で地雷除去作業を進めている話は参考になった。 午後最初の講義は、National Peace Council (NPC)のPerera博士。スリランカの内戦が、数千年前からの歴史を受け継ぎながら発生していて、その心理的・文化的側面からみてどのような要素を根幹部分に抱えているのかを理解するのに、非常に役立つ講義であった。シンハラ人とタミル人双方に多数派と少数派の意識があるとの指摘は示唆に富む。 午後4時よりJBICにて佐原駐在員からスリランカにおけるJBICの活動と日本政府や企業にできる開発協力にどのように貢献しているかを説明いただいた。今年6月の東京会議で決定した日本の支援がいかなる内容や性格のものなのかを分かりやすく説明していただいた。 |
10月30日(木) 人間開発や生活改善に成果を挙げてきたスリランカのNGO、セワランカ財団とサルボダヤの2団体を訪問した。セワランカ財団では、設立経緯や活動理念、成果など詳しいところまで時間をかけて丁寧にお話し頂いた。また、Social Mobilizationの重要性について特に時間を割いて説明してくださった。サルボダヤでは、敷地内にある保育施設や障害者のための職業訓練施設(サリーを織り刺繍の施し方を教える場所)、耳と発声に不自由がある子供たちのための学校、創立者のAriyaratne氏に関するビデオを観賞した。 |
10月31日(金) JICAの青年海外協力隊の方が入っている現場を視察。コロンボ郊外のカドゥウェラ郡に赴き、そこに今年の8月に赴任した高野氏より、現場状況とプロジェクト概要(ゴミの分別処理の啓蒙活動とリサイクルセンター建設に関わる住民と市役所・省庁との調整)を説明頂いた。説明が終わった後には、プロジェクトサイト内を高野氏と一緒に見てまわる。午後は移民局で査証延長申請を済ます。 |
11月1日(土) JCCPスリランカ事務所での演習では、到着して1週間が経過した時点での活動内容への感想やそれぞれが感じた思いやスリランカ国内の社会や政治に関する構造的問題に対する意見を研修生5名で述べ合った。紛争予防や平和構築という概念が世界的に見てどのような位置にあるのかという広い視点を必要とする討論から、スリランカ国内を見てまわる現地調査をどのような心構えで望むのが適切なのかを話し合った。 |