2002年度「紛争予防市民大学院」海外研修コース地方視察日誌
2002年度海外研修コース研修生一同

海外研修:地方視察第一週目(中央部視察)

11月4日(月)

 朝9時過ぎにコロンボを出発し、中央部の都市キャンディに向かった。
 到着後、夕方からヒンドゥー教寺院を訪問し、ディーパバリの行事を見学した。多くの人が色鮮やかな寺院の中で一心に祈りを捧げていた。
 その後スリランカの仏教における象徴的存在である仏歯寺を見学。この寺は1998年1月にテロにより一部爆破されたのだが、建物は既に修復され、被害のあとを残すものは絵画一枚のみだった。しかし、その絵画を指して「LTTEのテロリストがやったのだ」と語る係員の顔には強烈な憎しみがあり、紛争の傷跡は人々の心にこそ深く残っていることを感じた。

11月5日(火)

 本日は開発・復興支援に取り組む国際NGO、CAREの中央高地での活動を視察。午前中はキャンディ事務所を訪問、プログラムオフィサーの栗原さんからキャンディ事務所及びスリランカ全土におけるCAREの活動についてブリーフィングを受けた。
 その後、CAREのプランテーション労働者支援プロジェクトを視察するため、紅茶プランテーション・エステートを訪ねた。植民地時代以来存在し続けている茶の木々の様子に圧倒される。本日は昨日のヒンドゥー教祭日の続きで、エステートの業務は休みであった。そのため労働者とその家族の生活風景を中心に視察することになった。彼らのほとんどは長年エステート内でのみ生活しているインドタミル人である。スリランカの社会構造の一面を、プランテーション視察によって把握することができた。

紅茶プランテーションで働く人々の家屋:特定非営利活動法人日本紛争予防センター(地域紛争を予防するための民間セクターです)紛争予防,予防外交,地雷,小型武器,DDR,平和構築,スリランカ,カンボジア,アフガニスタン,内戦,平和,紛争,戦争,予防,国際,NGO,NPO,民族紛争,地域紛争,国際関係,人権
(紅茶プランテーションで働く人々の家屋)
(紅茶プランテーションにて、説明を聞く研修生)
 

11月6日(水)

 午前中はゲミセワ財団の活動を視察。主宰者であるガルコトゥワ氏の自宅で財団の説明を受けた後、活動地であるシンハラ人の農村を訪問した。ゲミセワ財団は農村の人々の連帯作りや生活向上を目指して活動する現地NGOである。日本との交流にも熱心で、日本の学生のビレッジステイを年に2回受け入れているという。その学生らと村人の共同作業によって建てられた幼稚園で授業風景を見学しながら、ゲミセワ財団の理念や目的についてガルコトゥワ氏から説明を受けた。
 午後は一面に広がる茶畑の風景を眺めながら、ヌワラエリヤへ移動した。


11月7日(木)

 ヌワラエリヤから近郊の都市ハットンに向かった。ハットンでは現地NGOヒル・カントリー・アセンブリーの事務所を訪問し、所員、ワークショップ参加者らに暖かく迎えられた。
 ヒル・カントリー・アセンブリーは、ワークショップなどを通じてコミュニティーレベルで活動する平和構築・地元民自立支援のためのNGOである。本日の訪問は彼らのワークショップの一環でもあり、意見交換をした後、そのテーマをもとにワークショップ参加者が即興劇を演じてくれた。タミル人とシンハラ人の青年が紛争とは何か、平和とは何かを自分の経験に基づいて真剣に議論する姿には考えさせられることが多かった。
 午後は彼らの活動地区を2ヶ所視察。どちらも紅茶エステートの中の労働者居住区であった。最近取り組み始めたセービングプログラムの構想について詳しく説明してくれたり、公民館では歓迎の式典を準備してくれていたりと、彼らの熱心さに驚かされた。最後は子供たちと一緒に居住区内を巡り、別れを惜しみながらハットンを後にした。

(ヒル・カントリー・アセンブリーにて活動説明を受ける研修生)
(JCCPの活動及び自己紹介をする一志研修員)
 
11月8日(金)

 本日は1日かけてヌワラエリヤからコロンボのJCCP事務所へ戻った。
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