PLO主流派ファタハ幹部死亡
2000/11/9

<全般>

 昨日、ガザ南部ラファハへ通勤途中のイスラエル人女性が、ガザ境界線付近で銃を所持したパレスティナ人数名に襲撃され射殺された。
 ガザ、西岸各地:ベツレヘム、ヘブロン、トゥルカレム、ナブルス、ジェニン等で衝突継続。
 ガザでは昨日死亡した4名のパレスティナ人のための大規模な葬儀デモが行われた。
 ガザ南部エジプト国境で銃撃戦。 


<ベツレヘム周辺>

 <ユダヤ教徒に対してラケル廟閉鎖>

 本日9日は、係争地ラケル廟が因む「アブラハムの孫ヤコブの妻ラケル」の命日。しかし、ラケル廟に詣でようと訪れた多数の正統派ユダヤ教徒に対し、イスラエル軍はラケル廟を封鎖、西岸地区へイスラエル人が入るのを禁止した。状勢悪化および今日のベイト・サフールでの攻撃に伴う処置と考えられる。

 <ベイト・サフールにてタンジーム車両爆破>
係争地ラケル廟、コンクリート・ブロックで囲まれたイスラエル軍の監視塔(平穏時)

 本日9日正午前頃、ベイト・サフールにてPLO主流派ファタハの武装組織タンジームの主要メンバーが乗った車と、パレスティナ自治政府関係者が乗った車2台が、イスラエル軍のアパッチ・ヘリコプターから、レーザー誘導ミサイルによる攻撃を受け、爆破された。タンジームの指導者でイスラエル軍への攻撃の責任者であったというフセイン・アバヤット氏(33)が死亡。歩行者らしい女性2人も巻き添えで死亡した。パレスティナ自治政府情報機関高官を含む十数人が重軽傷を負った。
 今回の衝突で、イスラエル側が武装組織の指導者個人を狙って攻撃をしたのは初めて。
 タンジームは西岸南部を中心にイスラエルへの報復攻撃を行うとの宣言を出した。

 <今後のベツレヘム周辺状勢に関して>

 これを受け、現地関係者の間では今夜に備え、ベツレヘム周辺に厳重な警戒が呼びかけられている。
 17:00、ベツレヘム、ベイト・サフール、ベイト・ジャラ上空ではイスラエル軍のヘリコプターが旋回中。
 19:30までのところ、ベツレヘム周辺は平穏。
 明日10日金曜日には今回の犠牲者の葬儀が予定されており、衝突、状勢悪化が危惧される。

以上

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