ベツレヘム近郊空爆
2000/10/23

<22日夜、ベツレヘム近郊空爆>

中東代表事務所があるアパートのテラスにて

 昨夜22日、21:00頃よりベツレヘム東隣の村ベイト・サフール方面、ベツレヘム北部のイスラエル人入植地ハルホマ(ジャバル・アブ・グネイム)付近のチェックポイントで銃撃戦開始。
 21:30頃よりベツレヘム北西部の入植地ギロと、ベツレヘム西隣の村ベイト・ジャラとの間で激しい衝突。パレスティナ側から激しい銃撃があったとして、イスラエル軍のヘリコプター、戦車がベイト・ジャラの民家や工場、送電施設をロケット砲で攻撃。戦闘は23日00時30分頃まで続いた。10人ほどの負傷者が出た模様。また、十数人のショックを受けた子ども達が手当てを受けたとのこと。
 中東代表事務所があるアパートのテラスにて、大きな爆発音、機関銃の発射音が聞かれ、閃光弾の光やヘリコプターより発射されるミサイルの軌跡が確認された。
 空爆開始直後、送電施設が攻撃されたため全市停電。23日明け方に復旧。

<23日午後、ベツレヘム>

 23日11:30頃よりベツレヘム市内にて、ベツレヘム市住民、デヘイシェ難民キャンプ、アイダ難民キャンプの住人が参加したデモが行われた。午後、ラケル廟前にて投石、衝突開始。10人ほどの負傷者が出たとのこと。パレスティナ側により、イスラエルの国旗を胴体にペイントしたロバ(バカの象徴)を放す(実質的な盾にはならないが、イスラエル兵は撃つに撃てない)というブラック・ヒューモア的戦術も取られた。

<23日夜、ベイト・ジャラ方面>

 19:30頃よりベイト・ジャラ方面で銃撃、爆発音。今夜もイスラエル軍によるミサイル攻撃が行われており、21:30現在3人の負傷者が出ている模様。
 23日、イスラエル軍は、PLO主流派ファタハに属する「タンジーム」の戦闘員が、隣接する入植地ギロの住民への銃撃拠点にしているとして、ベイト・ジャラを完全包囲した。パレスティナ側からの銃撃が続く場合、イスラエル軍による攻撃がエスカレートする可能性がある。

<全般>

 22日にはガザで14歳の少年を含む2人が射殺、ヘブロンでも2人が死亡。9月28日以来の犠牲者は約135人となった。
 イスラエルは、中東6者会談での暴力停止宣言後、18日に封鎖解除されていたガザ国際空港を再封鎖。

<イスラエル政治情勢>

 バラク首相は「中東和平プロセスからの一時離脱」の方針を発表。パレスティナ自治政府も対決姿勢。中東6者首脳会議で合意された2週間以内の和平交渉の再開は実現されそうにない。
 バラク首相は非常時挙国内閣結成を目指し最大野党リクードな戀??ど各党に公式折衝を開始。強硬路線のリクードが連立に入った場合、中東和平交渉が大幅に交代する可能性もある。
 イスラエル放送、ラジオによれば、イスラエル政府は状況の悪化を受け、「A地区(パレスティナ完全自治区、ガザ、ナブルス、ラマッラー、ベツレヘム、ジェリコ、ヘブロンなど)の再占領も辞さない」と発表したとのこと

以上

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