2003年度海外研修コース:特定非営利活動法人日本紛争予防センター(地域紛争を予防するための民間セクターです)紛争予防,予防外交,地雷,小型武器,DDR,平和構築,スリランカ,カンボジア,アフガニスタン,内戦,平和,紛争,戦争,予防,国際,NGO,NPO,民族紛争,地域紛争,国際関係,人権

1.

研修目的

 

スリランカおよびカンボジアにおいて、紛争予防活動を視察、経験することで、将来、紛争予防活動に従事しうる知識、経験、能力を身に付ける。

 

  

2.

研修対象

 

2003年度「紛争予防市民大学院」セミナーコース修了者より選ばれた5名

 

   

3.

研修期間

(1)

スリランカ:10月24日(金)~12月7日(日)(約6週間)

(2)

カンボジア:12月8日(月)~12月19日(金)(約2週間)

 

   

4.

研修内容 

(1)

スリランカ研修:以下の5項目からなる。

 

(イ)地方視察

 

 

以下の主要4地域を視察し、フィールドで多くの紛争関係者と面談し、スリランカの民族紛争について総合的に理解する。特にスリランカ北部における紛争予防活動の現場(地雷除去現場を含む)を視察することに重点を置く。

地方視察内容

スリランカ
中央部視察

キャンディ、ヌワラエリアを視察し、紅茶プランテーションにおけるインド・タミール人労働者の生活環境を視察する。またシンハラ人仏教信仰の総本山である仏歯寺や民族紛争で被害を受けたヒンドゥー寺院を見学し、紛争の背景となるスリランカの社会・文化・歴史を総合的に学ぶ。

スリランカ
東部視察

トリンコマリーを視察し、少数派民族タミール人やイスラム教徒の生の声を聞き、抑圧された生活や民族間の断絶、LTTE支配の仕組みを理解する。また紛争によって故郷を追われた国内避難民のキャンプを訪れ、現地NGOによる避難民支援や地域開発の状況を学ぶ。

スリランカ
北部視察Ⅰ

政府支配地域の北部最前線であり、日本の北部復興支援の拠点となったバブニアを視察し、紛争被害地域の復興状況やJICA、日本のNGOによる支援の状況を見学する。またJCCPによる地雷除去活動や提携団体DDGの地雷除去訓練の現場を視察する。

スリランカ
北部視察Ⅱ

ジャフナ半島とLTTE支配地域のキリノッチを視察し、紛争で完全に破壊された家々や市民生活を実際に見て被害の状況を把握し、タミール人側が何故反政府組織のLTTEを支持し、紛争が20年も続いたのか、その原因を学ぶ。またLTTE支配地域に入り、停戦後の復興状況や国際NGOとLTTE元ゲリラ兵による地雷除去活動も併せて視察し、バブニア政府支配地域の状況と比較する。

 

    
(ロ) 調査実施

 


コロンボで下記の関係諸団体を訪問し、研修生各自のテーマに沿って調査を行う。尚、下記の訪問先団体は研修生の要望によって変更する場合がある。

国際機関

UNDP、UNICEF、UNHCR

国際NGO

Care International、Oxfam

現地NGO

Sewalanka Foundation、Salvodaya、CPA、CHA

紛争解決NGO

NPC、Berghof Foundation

援助実施機関

JICA、JBIC

 


(ハ)講義受講 

 

 

JCCPスリランカ代表、日本政府機関関係者、現地政府高官、現地NGO指導者、国連職員などの講師から講義を計6回受講する。

演習内容

演習I

JCCP事務所職員によるスリランカの紛争予防活動についての講義

演習II

日本大使館で景山専門調査員によるスリランカの政情と日本の和平貢献についての講義

演習III

JBIC事務所で遠山代表から日本のODA、復興支援についての講義

演習IV

国連事務所でバンデンブローネ氏による国連の活動についての講義

演習V

警察本部でチャンドラ・フェナンド警察副長官によるスリランカの民族・紛争の歴史についての講義

演習VI

地元NGOのNPC事務所でジャハーン・ペレーラ代表によるスリランカの紛争問題と和平プロセスについての講義

 

   
(ニ)演習参加 

 

 

研修生各自が自分なりの問題意識を形成し、その問題意識を反映したテーマを選んで研究し、最終的に研修報告書(400字×15枚程度)という形でまとめ、提出する。

演習内容

演習I

所員による演習の説明と研修生を交えてのディスカッション。

演習II

研修生各自の報告書テーマ案と構成発表。全体討論。

演習III

研修生の中間報告と所員による指導。

演習IV

研修生の中間報告と所員による指導。

演習V

研修生の中間報告と所員による指導。

演習VI

JCCP代表による研修の総括と評価。

 


(ホ) 実務研修(On the Job Training: OJT) 

 

 

JCCPスリランカ代表事務所の実務を補佐することにより、紛争予防の現場を経験、学習する。

 

 

(a)JCCP事務所での事務作業を補佐することによるOJT研修。

 

 

(b)JCCP 実施プロジェクトに参加して現場活動を体験することによるOJT研修。


(2)

カンボジア研修(オプション)

 

カンボジア内戦の歴史、背景、紛争後社会の問題点、課題を学ぶ。特に、国際NGO、カンボジア政府組織等による小型武器回収・開発プロジェクト、地雷除去プロジェクトを視察し、その重要性、課題、紛争予防との関連性を理解する。

 

5.

海外研修コース修了要件

(1)

研修報告書の作成

研修生は各自独自のテーマで、スリランカ研修最終週に研修報告書(400字×15枚程度)を作成し、スリランカ代表に提出する。

(2)

研修日誌の作成

研修生は各自、各日ごとに研修内容、感想、気づいた点をまとめた研修日誌を作成し、帰国時に提出する。

(3)

地方視察日誌の作成(JCCPホームページに掲載予定)

  地方視察内容を日誌として5人で作成し、スリランカ代表に提出する。
   

6.

修了証書

 

上記の修了要件を満たして本研修プログラムを終了した研修生には修了証書を授与する。


※日程、研修内容に関しては、急遽、変更する場合がございます。予めご了承ください。

 


2003年度「紛争予防市民大学院」海外研修コース日程

海外研修コースの研修内容はスリランカにおける①地方視察、②調査、③講義、④演習、⑤実務研修の5項目とカンボジア視察(オプション)からなる。全日程8週間の内、地方視察4週間、調査1週間、講義1週間、カンボジア視察2週間の予定。
    

月日

研   修   内   容
午前(AM9:00~12:00)
午後(PM14:00~17:00)
10月24日
成田発11:00バンコク着15:30(TG641)、バンコク発21:45コロンボ着23:59(TG307)
25日
オリエンテーション(スリランカの生活ガイダンスとJCCP事務所とコロンボ周辺の視察、生活必需品の買出し)
第1週
【講義】研修生が安全かつ充実した研修受けられるように関係機関を表敬して必要な事前知識を習得する
27日
海外研修コース開校式
講義Ⅰ(笹井スリランカ代表・研修概要とJCCPの活動)
日本大使館表敬
講義Ⅱ(景山専門調査員・スリランカの政情と日本の和平支援)
28日
JBIC表敬
講義Ⅲ(遠山代表・日本のスリランカ復興支援)
国連表敬
講義Ⅳ(バンデンブローネ氏・国連諸機関の活動)
29日
スリランカ政府表敬
講義Ⅴ(チャンドラ警察庁副長官・民族紛争の原因と歴史)
NPC表敬
講義Ⅵ(NPCジャハーン・ペレ-ラ氏・紛争の諸問題)
30日
現地NGOセワランカ財団表敬(NGO活動を調査) 現地NGOサルボダヤ表敬(福祉活動施設を見学)
31日
JICA事務所訪問(JICAのスリランカにおける活動) JICA海外青年協力隊のプロジェクト地視察
11月1日
演習Ⅰ(職員による説明とディスカッション) コロンボ大学学生とのディスカッション・交流会
第2週
【地方視察Ⅰ】スリランカ中央部を視察し、スリランカの歴史と紅茶プランテーションでの生活を学ぶ 
3日
コロンボから中央部キャンディへ移動 仏歯寺やヒンドゥー寺院を見学し、紛争の爪跡を見る
4日
国際NGO、CAREによる中央高地での活動を調査 エステート(紅茶プランテーション)でインド系タミールの生活を視察
5日
ゲミセワ財団訪問、農村での活動を視察 高地ヌワラエリアへ移動
6日
ヌワラエリアからハットンへ移動
ヒル・カントリー・アッセンブリー訪問
ヒル・カントリー・アッセンブリーの活動を視察
エステート労働者への民族融和ワークショップに参加
7日
ヌワラエリアからキャンディへ移動 キャンディからコロンボへ移動
8日
演習Ⅱ(研修生各自のテーマ案とその構成の発表、全体討論) 実務研修(事務所での実務補佐)
第3週
【地方視察Ⅱ】スリランカ東部を視察し、避難民の生活状況と紛争背景を経済・社会的側面から理解する
10日
コロンボから東部トリンコマリーへ移動 トリンコマリー到着、市内見学
11日
セワランカのプログラム責任者によるトリンコマリー地域での活動についてのブリーフィング トリンコマリーの国内避難民キャンプを訪問、セワランカ財団の開発プログラムを視察
12日
国内避難民キャンプを訪問 国内避難民から聞き取り調査
13日
トリンコマリー南部のムトゥー地域を視察 ムトゥーのタミール系、イスラム系双方の住民から聞き取り調査
14日
トリンコマリーからコロンボへ移動 トリンコマリーからコロンボへ移動
15日
演習Ⅲ(中間報告) 実務研修(事務所での実務補佐)
第4週
【地方視察Ⅲ】スリランカ北部を視察し、復興の最大の懸案である地雷問題とJCCP主導の地雷除去活動を実地に学ぶ 
17日
コロンボより北部に移動、途中プッタラムのJCCP活動見学 アヌラダプラに到着、宿泊
18日
バブニアに移動、国連地雷除去アドバイザー事務所とJICAバブニア事務所を訪問 RDF事務所訪問、JCCPの紛争未亡人支援プロジェクト現場を視察
19日
JCCP地雷除去現場で辰巳・一志職員から活動説明 バブニア西部カンナディでJCCPの地雷除去活動を視察
20日
DDG職員から活動説明 DDGの地雷除去要員研修プログラムを見学
21日
バブニアからコロンボに移動 バブニアからコロンボに移動
22日
演習Ⅳ(中間報告) 実務研修(事務所での実務補佐)
第5週
【地方視察Ⅳ】スリランカ北部を視察し、戦場となったタミール人地域の紛争被害と復興の課題を理解する 
24日
コロンボからジャフナへ空路移動(ライオン・エアー) ジャフナ市内視察(ヒンズー寺院参拝等)
25日
UNDP、UNHCRジャフナ事務所訪問(復興・避難民支援調査) GTZ、Careジャフナ事務所訪問(プロジェクト調査)
26日
HALO Trustジャフナ事務所訪問(活動調査) HALOによる地雷除去現場と不発弾処理過程を視察
27日
ジャフナからキリノッチへ移動、LTTE本部、TRO本部表敬 キリノッチでMAGとNPAの地雷除去現場、HDU作業員訓練所視察
28日
ジャフナ大学の学生とのディスカッション ジャフナからコロンボへ移動(ライオン・エアー)
29日
演習Ⅴ(中間報告) 実務研修(事務所での実務補佐)
第6週
【調査】紛争予防活動について調査し、研修報告書にまとめる(各自NGOや国際機関への訪問調査も実施)
12月1日
各自調査、研修報告書の作成 各自調査、研修報告書の作成
2日
各自調査、研修報告書の作成 各自調査、研修報告書の作成
3日
各自調査、研修報告書の作成 各自調査、研修報告書の作成
4日
各自調査、研修報告書の作成 各自調査、研修報告書の作成
5日
各自調査、研修報告書の作成 各自調査、研修報告書の作成
6日
各自調査、研修報告書の作成 演習Ⅵ(研修報告書の提出、笹井代表による研修総括と評価)
7日
出国準備 出国準備
第7週
【カンボジア視察】ポストコンフリクトプロジェクト、地雷除去プロジェクトを視察し、紛争の再発予防の重要性を理解する
8日
コロンボ発1:40バンコク着6:05(TG308)、        バンコク発8:35プノンペン着9:50(TG696) ガイダンス、研修説明
9日
CMAC本部訪問・地雷に関する講義 CMACトレーニングセンターにて地雷除去訓練所視察
10日
JMAS訪問・不発弾に関する講義、JICA訪問・平和構築への取組みに関する講義 JCCP代表事務所にて紛争予防・WfDに関する講義
11日
EU-ASAC、JSAC訪問、WfD、平和構築についての講義 プノンペン大学学生とのディスカッション
12日
不発弾処理現場視察 不発弾処理現場視察
13日
Toul Sleng Museum視察 プノンペン市内視察
第8週
【カンボジア視察】ポストコンフリクトプロジェクト、地雷除去プロジェクトを視察し、紛争の再発予防の重要性を理解する
15日
プノンペンからバッタンバン(TO102)へ移動、地雷除去現場視察 地雷除去現場視察
16日
小型武器回収キャンペーン参加 小型武器回収キャンペーン参加
17日
バッタンバンからシエムリアップへ移動 アンコールワット見学
18日
地雷博物館見学 シエムリアップ発19:35バンコク着20:35(PG943)
19日
バンコク発23:10成田着7:30(TG642)  
      
※日程、研修内容に関しては、現地事情により、急遽変更する場合がございます。予めご了承ください。
 原則として、研修は平日・土曜日の朝9時から12時までと午後2時から5時まで。日曜日は原則休日とする。
 研修参加者には、毎日作成する研修日誌と、研修総括時に作成する研修報告書(400字×15枚程度)、地方視察日誌の提出が義務付けられる。


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