| 「日本予防外交センター」発足す すでに各方面で報道ずみのとおり、さる7月19日に当センターが設立された(写真)。センター発足時点での原会員である特別会員4団体、賛助会員16社、団体会員21団体、個人会員52名(超党派の国会議員22名をふくむ)が発起人となって、センター規約を採択するとともに、下記のセンター初代役員を選任した。 | 顧 問 | 入山 映 | 副 会 長 | 石井 一二 | | 柿澤 弘治 | | 堂之脇光朗 | | 近衞 忠煇 | 運営委員長 | 伊藤 憲一 | | 諮問委員長 | 今井 敬 | 副運営委員長兼所長 | 瀬崎 克己 | | 賛助委員長 | 立石 信雄 | 監 査 役 | 市川伊三夫 | | 会 長 | 明石 康 | | 宮本けいし | 「日本予防外交センター会報」の創刊にあたって 会長 明石 康 「予防外交」という言葉は、わが国ではあまり親しみがない。しかしその重要性について関係者は3年以上前から研究と討論を重ねてきた。また7月に開催された発起人会では例にない熱気と期待がみなぎっていた。センターはまだよちよち歩きであるが、これから多彩な活動が開始される。この会報はそれを広く伝えるよすがになるにちがいない。センター活動が線香花火に終わらず、国際交流と外交の大きな母胎になるよう、各界の方々のご支援をお願いしたい。 外交はすべて予防外交でなければならないだろうし、その主体はあくまでも政府である。しかし紛争や戦争が起きないように未然に手を打ち、また起きた場合、それを拡大しないよう環境づくりをするのは、個人、団体、NGO、研究者、ジャーナリストなどの幅広い活動に負うところが多い。民間人による国境を超えた積極的な提携と、そのための要員育成、共同研究も急務である。まだ充分とはいえないわが国の態勢強化のため、日本予防外交センターの果たす役割は大きい。 「海外派遣隊」 スリランカに向け出発 「予防外交セミナー」修了者7名のなかからさらに選抜された隊長青葉博雄、隊員増子剛久、池上善晴、安藤宣孝、若林計志の5名は、昨年11月9日成田空港からスリランカに向けて飛び立った。 海外派遣隊の出発に先立って、11月2日に日本青年館で開催された壮行会(写真右)のもようは、翌朝のNHKテレビでも放映され、一同の士気は高まるばかり。 その後、センターには現地から毎日Eメールで「隊務報告」が届いているが、さっそくタミール人とシンハラ人の接点にある東部のマヒヤンガナ、中部のキャンディーなどの地方都市を訪ね、農民、移住者などからヒヤリングを行って(写真下)、民族対立や人権侵害などの実態について調査している。 隊員は、本年1月8日にはスリランカからパレスチナに移動する予定。 「予防外交セミナー」第1期生修了 7月19日に発足した当センターは、早くも9月7日にセンター会議室を教室として「予防外交セミナー」を開講した。一般応募者約250人の中から選ばれた12名が受講者となり、10月5日までのまる1カ月間、毎日朝から夕方まで徹底的な集中講義を受けた。 講師陣は、文字どおり各界の最高権威者を網羅した29名。41科目、53時限(1時限は120分)のカリキュラムのなかで、受講生は真剣そのもの。日本国際フォーラム叢書の『予防外交入門』などを教科書にして、予防外交の理論から実践まで、世界各地の紛争のケーススタディを踏まえながら、多岐にわたる講義を受けた。 最終日の10月5日の修了式に臨んだ7名に対しては、伊藤憲一運営委員長から修了証書が授与された(写真)。 7名のうち5名は11月からの「予防外交海外派遣隊」に隊員として採用され、また残る2名もセンター事務局に入局した。 なお、今回のセミナーの講義録をもとにして、センターは今年度中にも『続予防外交入門』を刊行する予定。また「予防外交セミナー」そのものも更に内容を充実させて、明年夏に実施を継続する予定。 予防外交への関心 各方面で高まる さる9月16日にカナダ大使館で開催された日加ODA関係者のシンポジウム「開発と平和構築」では、当センターの伊藤運営委員長が議長となり、予防外交の重要性が議論された。11月20日に防衛研究所で開催された防衛学会秋季大会「予防外交の可能性」でも、壇上に並んだのは田久保忠衛(司会者)、伊藤憲一、斎藤直樹、神谷万丈(報告者)といずれも当センター関係者(写真)。 予防外交と当センターへの関心が高まっていることが印象づけられた。 センター設立の歩み(2―11月) | 2月19日 | 入山映笹川平和財団理事長にセンター設立構想支援を要請 | | 2月22日 | 今井敬日本国際フォーラム(以下「JF」)会長にセンター設立構想を報告 | | 3月1日 | 柳井俊二外務事務次官を往訪し、支援要請 | | 3月30日 | 小渕恵三首相を往訪し、支援要請 | | 3月30日 | 武見敬三外務政務次官を往訪し、支援要請 | | 4月1日 | JF内に日本予防外交センター(以下「JC」)設立準備室開設 | | 4月5日 | 高村正彦外務大臣を往訪し、支援要請 | | 4月6日 | 鈴木宗男内閣官房副長官を往訪し、支援要請 | | 4月21日 | 南佳伸立正佼成会理事を往訪し、支援要請 | | 5月20日 | 予防外交推進国会議員連盟(以下「議員連盟」)設立総会 | | 6月16日 | 予防外交推進有識者NGO連絡会(以下「連絡会」)設立総会 | | 7月1日 | 議員連盟第1回勉強会開催 | | 7月5日 | 連絡会第1回研究会開催 | | 7月7日 | 宮本けいしありがとう基金代表を往訪し、支援要請 | | 7月19日 | JC設立発起人会 | | 8月10日 | JC設立報告のため、小渕恵三首相を往訪 | | 8月13日 | JC「正副会長委員長会議」「連絡会世話人会議」第1回合同会議(以下「合同会議」)開催 | | 8月27日 | 『日本予防外交センターのしおり』刊行 | | 8月27日 | 『予防外交入門』刊行 | | 8月31日 | 中国現代国際関係研究所と「日中予防外交研究会」設立合意 | | 9月7日 ‐10月5日 | 第1回「予防外交セミナー」開講 | | 10月28日 | 第2回合同会議 | | 11月2日 | 予防外交海外派遣隊(以下「派遣隊」)壮行会開催 | | 11月9日 | 派遣隊出発 | | 11月12日 | 第119回国際政経懇話会 | センター人事 | [在エルサレム代表] | 10月4日付け、太田道子(「NGO地に平和」代表、有識者NGO連絡会世話人) | | [参与] | 10月25日付け、阿曽村邦昭(麗澤大学客員教授、元ベトナム、チェコ、前ベネズエラ各大使) | | [事務局長] | 12月1日付け、大久保光也(事務局顧問、前ミネベア副社長) | 新規入会会員の紹介 〔7月19日設立後11月末日まで〕 〔個人会員〕 | 横山 歩 | 木俣 佳丈 | | 斎藤 洋 | 小山内高行 | | 梅澤 鳳舞 | 山口 達男 | | 安岡 孝顕 | 小田桐 功 | | 阿曽村邦昭 | | (入会日付順) 事務局便り 設立準備室事務局長として、またその後センター事務局長として、センター設立の原動力になってきた小川事務局長が、丸1年間の出向期間満了で12月1日に出身母体の銀行に戻りました。 とりあえず後任事務局長着任までの間、大久保事務局顧問が事務局長職をこなしますので、ご支援ください。 |