開会の挨拶をする
当センター理事長伊藤憲一

 スリランカでは、2002年2月に政府とタミル・イーラム解放の虎(LTTE)の間に停戦合意が成立し、和平交渉が進められてきました。現在、その和平交渉は停滞していますが、国連各機関をはじめ、様々な主体が平和の定着と紛争の再発予防に向け努力しています。

 しかしながら70~200万個ともいわれる地雷の存在のため、国内避難民の帰還・再定住を含めた復興・開発が大きく妨げられています。当センターは「地雷そのものと向き合わなければ、有効な紛争予防はできない」と考え、地雷除去に正面から取り組むことを決め、スリランカ北部バブニア地域にて人道的地雷除去活動を実施しています。

 2004年9月29日、当センター地雷除去テクニカルアドバイザー(TA)として、実際に地雷除去作業に従事している辰巳竜悟、一志康洋の一時帰国に合わせ、学生、社会人等約40名の方々の参加を得て、代々木にある国立オリンピック記念青少年総合センターにて活動報告会を開催しました。

 両職員は、2003年7月からデンマークの人道的地雷除去NGOであるDDG(Danish Demining Group)が実施する地雷除去訓練コースに参加、TAとして必須の知識・技術を身に付けた後、当センター地雷除去チームの編成・要員の訓練を行い、2004年3月より、実際に地雷除去作業を行っています。このように日本人自らが地雷除去作業そのものに携わるのは、日本のNGOとしては初めての試みです。

 活動報告会では、写真やエピソードを交えて、地雷の除去、不発弾の処理方法など、これまでの活動内容、成果と今後の課題について報告が行われました。その後、参加者から現地の人々との関係や、除去した地雷の数、また日本のNGOであることの利点や限界などについて、多くの質問がなされ、活発な議論が行われました。

 
活動報告を行う当センター地雷除去TA
辰巳竜悟と一志康洋

質疑応答の模様

 参加者からは、「日本人が地雷除去作業そのものに携わっているとは知らなかった」「実際の活動、除去現場についてのお話だったので、一般の人にも分かりやすい内容だった」「また活動報告会を開いて欲しい」などのご意見を多数いただきました。今後も当センターの活動を広く皆様に知っていただくために、引き続き活動報告会を開催していく予定です。

更新日:2004/10/24